💊 薬学クイズ 試作セット

📌 内定者向け薬学クイズの試作です。3つのタイプを用意しました(従来型/新薬・実践型/時事・ニュース型)。下のタブで切り替えられます。「答えを見る」で正解と解説が開きます。正答・解説は薬剤師の最終確認前提の試作版です。
昨年のような、知識をストレートに問う4択タイプ(参考・比較用)。解説は作用機序・出典つきで詳しめです。
Q1薬理CGRP・片頭痛
片頭痛に用いる経口のCGRP受容体拮抗薬(リメゲパント、アトゲパント)について、正しいものはどれか。
  • ① アクイプタ(アトゲパント)は、発作時に頓用して急性期治療に用いる
  • ② ナルティーク(リメゲパント)は、急性期治療と発作の発症抑制の両方に使える
  • ③ エムガルティ(ガルカネズマブ)は、経口の小分子CGRP受容体拮抗薬である
  • ④ ゲパント系はすべて注射製剤で、月1回投与する
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正解:②
ゲパント(-gepant)はCGRP受容体拮抗薬。リメゲパント(ナルティーク)は「片頭痛発作の急性期治療および発症抑制」の両方に適応をもち、急性期は発作時に頓用、発症抑制は隔日投与する。1剤で頓用も予防もできるのが最大の特徴。
・① アトゲパント(アクイプタ)は発症抑制(予防)専用で、急性期治療の適応はない。
・③ ガルカネズマブ(エムガルティ)は皮下注射の抗CGRP抗体で、経口の小分子ではない。
・④ リメゲパント・アトゲパントは経口薬。月1回皮下注なのは抗体製剤の方。

🔬 作用機序(インタビューフォームより)
・リメゲパント/アトゲパント:経口・小分子のCGRP受容体拮抗薬。CGRP受容体への結合を競合的に拮抗し、CGRPのシグナル(cAMP産生)を阻害する。
・ガルカネズマブ:ヒト化抗CGRP抗体。受容体ではなくCGRPそのものに結合して作用を抑える(皮下注)。
(出典:ナルティーク/アクイプタ/エムガルティ 各インタビューフォーム Ⅵ.薬効薬理)
Q2薬理ドライアイ
ドライアイ治療薬アバレプト(モツギバトレプ)点眼液について、正しいものはどれか。
  • ① ジクアス(ジクアホソル)と同じくP2Y2受容体を刺激して涙液分泌を促す
  • ② ムコスタ(レバミピド)と同様にムチン産生を促進する
  • ③ TRPV1を阻害する新しい作用機序のドライアイ薬で、点眼薬だが体温上昇に注意が必要である
  • ④ ヒアレイン(ヒアルロン酸)と同様に、水分を保持して角膜表面を保護するのが主作用である
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正解:③
アバレプト(モツギバトレプ)は、TRPV1(熱・痛みを感じるセンサー)を阻害してドライアイの自覚症状・他覚所見を改善する、新しい作用機序の点眼薬(1回1滴・1日4回)。点眼薬だが、血漿中濃度に依存して体温上昇・温度覚異常(低温熱傷)の注意がある点が特徴的。
・① ジクアス(ジクアホソル)=P2Y2作動で水分・ムチン分泌促進。・② ムコスタ(レバミピド)=ムチン産生促進。・④ ヒアレイン(ヒアルロン酸)=保湿・角膜保護。①②④はいずれも実在する別のドライアイ治療薬の作用機序で、アバレプト(TRPV1阻害)とは異なる。

🔬 作用機序(インタビューフォームより)
・モツギバトレプ:三叉神経節細胞・角膜上皮細胞・T細胞のTRPV1を阻害。ドライアイで生じた炎症がTRPV1の活性化・閾値低下を介して三叉神経を興奮させ、眼不快感・乾燥感を増悪させるため、その活性化を抑えて症状を改善する。
・ジクアホソル=P2Y2受容体作動で水分・ムチン分泌促進。・レバミピド=ムチン産生促進。・ヒアルロン酸=保湿・角膜保護。
(出典:アバレプト/ジクアス/ムコスタ/ヒアレイン 各インタビューフォーム Ⅵ.薬効薬理)
新薬の作用機序を、症例の中で考えさせるセット。
Q1薬理実務新薬
28歳女性。月に10日以上の片頭痛発作があり、市販の鎮痛薬を多用していた。受診し ナルティークOD錠(リメゲパント) が処方された。
この薬剤と患者指導について、最も適切なのはどれか。
  • ① 効果が不十分なら市販の鎮痛薬を回数制限なく重ねてよい
  • ② 自己注射の手技指導が必要である
  • ③ 月1回の投与で効果が持続する
  • ④ 発作時の頓用にも、発作の予防にも使用できる
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正解:④
リメゲパントは国内初の"経口"CGRP受容体拮抗薬で、急性期治療と発症抑制の両方に使えるのが最大の特徴。市販鎮痛薬の多用は薬物乱用頭痛を招くため、頭痛日数が多い患者ほど予防的アプローチが重要。②の自己注射は抗体製剤(ガルカネズマブ等)の話で、本剤は経口OD錠。
💡 CGRPの薬=注射のイメージだが、飲み薬で「1剤2役」のタイプが登場した。
Q2薬理新薬
ドライアイの新薬 アバレプト点眼液(モツギバトレプ) は、角膜などの TRPV1 という受容体を阻害して効果を示す。
このTRPV1は、ある身近な刺激を感じるセンサーとしても知られる。それはどれか。
  • ① 唐辛子の「ヒリヒリ」する辛さと熱
  • ② ミントの「スーッ」とする冷たさ
  • ③ レモンの酸っぱさ
  • ④ わさびの「ツーン」
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正解:①
TRPV1は唐辛子の辛味成分カプサイシンと"熱"で活性化する受容体。だから「辛い」と「熱い・痛い」は体にとって近い感覚。アバレプトの注意書きに体温上昇・熱傷感に関する記載があるのもこのため。②の冷感はTRPM8、④のツーン(刺激)はTRPA1が担う。
💡 ドライアイの薬と「激辛料理」が、同じセンサーを刺激していた。
Q3薬理実務新薬
60歳男性。脂質異常症。スタチンを使うと筋肉痛(ミオパチー)が出てしまい継続できない。新たに ネクセトール錠(ベムペド酸) が処方された。
本剤について正しいのはどれか。
  • ① スタチンと全く同じHMG-CoA還元酵素を阻害する
  • ② コレステロールを腸で吸着して排泄する
  • ③ スタチンより上流のACL(ATPクエン酸リアーゼ)を阻害し、肝で活性化されるため筋症状が出にくい
  • ④ 効果がないので服用後すぐ中止してよい
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正解:③
ベムペド酸は国内初のACL阻害薬。コレステロール合成経路のスタチンより上流を阻害する。プロドラッグで主に肝臓で活性体になり、骨格筋ではほとんど活性化されないため、スタチン不耐(筋症状)の患者の選択肢になる。②はエゼチミブや陰イオン交換樹脂の作用。
💡 「スタチンが飲めない人」のための、ねらいを変えた脂質の薬。
Q4薬理病態新薬
薬剤師が ヨビパス皮下注ペン(パロペグテリパラチド) の処方を確認した。これは持続性のPTH(副甲状腺ホルモン)製剤である。
本剤の適応として正しいのはどれか。
  • ① 骨粗鬆症
  • ② 高カルシウム血症
  • ③ 甲状腺機能亢進症
  • ④ 副甲状腺機能低下症
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正解:④
同じPTH製剤でも、テリパラチド(フォルテオ等)は骨粗鬆症に間欠投与で使うのに対し、パロペグテリパラチドは不足したホルモンを補う目的で副甲状腺機能"低下"症に使う。「PTH製剤=骨粗鬆症」と早合点しないことがポイント。③は名前が似ているが甲状腺(thyroid)であり副甲状腺(parathyroid)とは別の臓器。
💡 同じホルモンの薬でも、使い方しだいで「骨を作る薬」にも「足りない分を補う薬」にもなる。
Q5実務病態新薬・時事
早期アルツハイマー病の患者に、抗アミロイドβ抗体 ケサンラ点滴静注(ドナネマブ) が開始された。投与中は定期的なMRI検査が予定されている。
この定期MRIで主に監視している有害事象はどれか。
  • ① 間質性肺炎
  • ② QT延長
  • ③ ARIA(アミロイド関連画像異常:脳浮腫・微小出血)
  • ④ 横紋筋融解症
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正解:③
抗アミロイドβ抗体に特徴的な有害事象がARIA。脳の浮腫(ARIA-E)や微小出血(ARIA-H)として現れ、無症状のことも多いため定期的なMRIでの監視が必要。レカネマブ・ドナネマブに共通する管理ポイントで、APOE4遺伝子をもつ人ではリスクが高いとされる。
💡 アルツハイマーに「進行を抑える薬」が登場し、薬剤師も画像検査の意味を知る時代に。
Q6薬理新薬
中等症〜重症の潰瘍性大腸炎に、経口のS1P受容体調節薬 ベルスピティ錠(エトラシモド) が処方された。後輩から「これって多発性硬化症(MS)の薬の仲間ですよね?」と質問された。
説明として最も適切なのはどれか。
  • ① S1P調節薬はすべて多発性硬化症にしか使えない
  • ② 同じS1P受容体調節薬だが、本剤の適応は潰瘍性大腸炎である
  • ③ 抗TNFα抗体の一種である
  • ④ 免疫を活性化させて炎症を強める薬である
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正解:②
フィンゴリモドなどS1P受容体調節薬はMSのイメージが強いが、エトラシモドは潰瘍性大腸炎が適応。リンパ球がリンパ節から出ていくのを抑え、炎症部位への移動を減らすことで免疫を抑える方向に働く(④は逆)。「作用機序が同系統でも適応は薬ごとに異なる」ことを押さえる問題。
💡 同じ仕組みの薬が、脳の病気にも腸の病気にも使われる。
Q7薬理新薬
後天性眼瞼下垂(まぶたが下がる)に対し、点眼薬 アップニークミニ点眼液(オキシメタゾリン) が承認された。オキシメタゾリンは市販の点鼻薬にも使われる成分である。
市販点鼻薬での主な用途はどれか。
  • ① 花粉のアレルギーを抑える抗ヒスタミン作用
  • ② 鼻水を止める去痰作用
  • ③ 鼻の痛みをとる鎮痛作用
  • ④ 鼻づまり(鼻粘膜の充血をとる)の改善
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正解:④
オキシメタゾリンはα₁受容体作動薬(血管収縮薬)。点鼻では鼻粘膜の充血をとって鼻づまりを改善する。点眼では、まぶたを持ち上げる筋肉(ミュラー筋)を収縮させて眼瞼下垂を改善する。同じ「α₁を刺激する」作用が、場所が変われば違う効果として現れる好例。
💡 鼻づまりの市販薬の成分が、「まぶたを上げる目薬」に変身した。
Q8薬剤実務新薬
2型糖尿病・肥満を合併した患者に、配合注射剤 キーンス配合注(インスリンイコデク/セマグルチド) が導入された。
本剤の投与頻度として正しいのはどれか。
  • ① 週1回
  • ② 毎食前(1日3回)
  • ③ 1日1回
  • ④ 月1回
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正解:①
本剤は週1回投与の基礎インスリン(インスリンイコデク)と、週1回のGLP-1受容体作動薬(セマグルチド)を1本にまとめた配合注。注射回数を大きく減らせるのが利点。「インスリン=毎日」という思い込みを更新する、投与間隔の知識を問う問題。
💡 毎日打っていたインスリンが、ついに「週1回」の時代へ。
Q9法規実務時事
17歳の高校生が、せき止めシロップを「何本もまとめて買いたい」と薬局に来た。これらは2026年施行の改正薬機法で 「指定濫用防止医薬品」 に位置づけられた成分を含む。
薬剤師の対応として最も適切なのはどれか。
  • ① 希望どおり複数本を販売する
  • ② ただちに警察へ通報する
  • ③ 20歳未満への複数・大容量販売は原則控え、使用目的や状況を確認する
  • ④ 処方箋がないので対応できないと断る
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正解:③
若者の市販薬オーバードーズ(OD)が社会問題化し、2026年施行の改正薬機法で、せき止め・かぜ薬などの濫用のおそれのある成分が「指定濫用防止医薬品」に。20歳未満への複数・大容量販売が原則禁止となり、薬剤師には購入者の状況確認・情報提供の責務がある。頭ごなしに断る・通報するのではなく、適切に関わることが求められる。
💡 ありふれたせき止めが"乱用"の対象。薬剤師が水際の砦になる。
Q10法規実務時事
緊急避妊薬(レボノルゲストレル)が、処方箋なしで薬局で購入できる 「特定要指導医薬品」 として販売されるようになった。
この販売について正しいのはどれか。
  • ① インターネット通販で手軽に購入できる
  • ② 薬剤師による対面の情報提供・指導が必要で、ネット販売はできない
  • ③ 登録販売者だけで販売できる
  • ④ 主な作用は受精卵の着床を妨げることである
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正解:②
「特定要指導医薬品」は、薬剤師の対面指導が必須でインターネット販売はできない区分。登録販売者では扱えない(③は誤り)。また緊急避妊薬の主な作用は排卵を抑制・遅延させることで、④の「着床阻害」が主作用という説明は適切でない。緊急避妊の正しい知識と、医薬品分類の理解の両方を問う。
💡 病院に行かなくても薬局で入手できるように。ただし"誰でも棚から取れる"わけではない。
薬局業界・制度・最新医療ニュースが中心。時事に興味があれば解ける・話したくなるセット。
Q1業界時事
2024年、あの大手通販 「Amazon」 が日本で薬に関する新サービスを始めた。
そのサービス「Amazonファーマシー」の内容として正しいのはどれか。
  • ① スマホで薬剤師のオンライン服薬指導を受け、処方薬が自宅に届く
  • ② 市販薬を翌日配送するだけのサービス
  • ③ Amazonが大手薬局チェーンを買収した
  • ④ AIが診断して薬を勝手に処方する
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正解:①
電子処方箋を使い、アプリ上で薬局を選び、ビデオ通話で服薬指導を受けて会計、処方薬が届く——という流れ。アイン・ウエルシア・クオールなど大手が運営する数千の薬局が連携している。楽天など他社も調剤分野に参入している。
💡 薬局に行かなくても薬が届く時代に。これから入る薬局は"配送"とも向き合う。
Q2業界
日本にある「薬局」の数は、次のどれと同じくらい多いか。
  • ① 全国の信号機
  • ② 全国の小学校
  • ③ 全国のガソリンスタンド
  • ④ 全国のコンビニ
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正解:④
保険薬局は全国に約6万軒あり、コンビニ(約5.6万軒)より多い。「多すぎる門前薬局」が医療費を押し上げているという指摘もあり、国は"対物業務"より"対人業務"を評価する方向に報酬を動かしている。
💡 街にあれだけあるコンビニより、薬局のほうが多い。
Q3制度時事
2026年度の調剤報酬改定で、これまであった 「かかりつけ薬剤師指導料」 に大きな変更があった。
その変更内容として正しいのはどれか。
  • ① 廃止され、服薬管理指導料に組み込まれた
  • ② 点数が2倍に引き上げられた
  • ③ 算定に患者の同意書が新たに必須になった
  • ④ 薬局では算定できなくなり病院専用になった
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正解:①
2026年度改定で「かかりつけ薬剤師指導料・包括管理料」は廃止され、服薬管理指導料に統合。同意書も廃止され、代わりに「かかりつけ薬剤師フォローアップ加算」などが新設された。長く重要だった算定項目が姿を変える大きな改定。
💡 制度の名前は、数年ごとにけっこう入れ替わる。入職後すぐ関わる話。
Q4制度時事
市販薬(OTC)と成分が似ている医療用医薬品(湿布・保湿剤・一部の花粉症薬など)について、患者負担を見直す健康保険法改正が議論・可決されている。
導入が目指されている仕組みとして正しいのはどれか。
  • ① これらの薬を完全に保険から外し、全額自己負担にする
  • ② これらの薬を無料にする
  • ③ 薬剤費の一部(4分の1相当)を患者の追加自己負担とする「特別の料金」
  • ④ 医師の処方を禁止する
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正解:③
「OTC類似薬」77成分・約1,100品目を対象に、薬剤費の一部を患者の追加負担(特別の料金)とする案。小児・がん・難病・低所得者などは除外の見通し。完全な保険除外(①)ではなく、一部負担を求める形。セルフメディケーション推進と医療費抑制が背景。
💡 「ドラッグストアでも買える薬」は、保険で安く出すべき?という議論が進行中。
Q5時事衛生
2024年、ある機能性表示食品のサプリメントで、腎障害などの健康被害が相次いで報告され、自主回収となる大きな問題が起きた。
問題となったサプリの主な原料はどれか。
  • ① 青汁(ケール)
  • ② 紅麹(べにこうじ)
  • ③ プロテイン(大豆)
  • ④ ビタミンC
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正解:②
紅麹を原料とするサプリで健康被害が報告され、社会問題に。原因物質として想定外の成分(プベルル酸など)が指摘された。機能性表示食品の安全性や、食品と医薬品の境界が改めて問われた出来事で、衛生・食品衛生のテーマとして国試・実務でも意識される。
💡 「体に良い」とうたうサプリでも、健康被害は起こりうる。薬剤師の食品リテラシーが問われる。
Q6医療トレンド時事
糖尿病・肥満症で使われる GLP-1受容体作動薬(セマグルチド等)は、体重を減らす作用で世界的に注目されている。さらに研究で「ある欲求も減る」と報告され、依存症治療への応用も研究されている。
減ると報告されている「欲求」として、研究で注目されているのはどれか。
  • ① 睡眠欲
  • ② 運動したい欲求
  • ③ 視力
  • ④ 飲酒・ギャンブルなどへの欲求
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正解:④
GLP-1は脳の「報酬系」にも作用すると考えられ、飲酒・ギャンブル・過食などへの欲求が減るという報告がある。心臓・腎臓の保護効果も示され、"やせ薬"の枠を超えた多面的な薬として研究が進む。(依存症などへの応用は研究段階)
💡 「やせ薬」の正体は、食欲だけでなく"欲しい気持ち"そのものに効く脳の薬かもしれない。
Q7医療トレンド
遺伝子治療の進歩で、「1回の投与で治療する」超高額な薬が登場している。日本で承認された脊髄性筋萎縮症の遺伝子治療薬は、世界一高い薬として話題になった。
その1回あたりの薬価として最も近いのはどれか。
  • ① 約160万円
  • ② 約1,600万円
  • ③ 約1.6億円
  • ④ 約16億円
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正解:③
脊髄性筋萎縮症の遺伝子治療薬(ゾルゲンスマ)は約1.6億円で、承認当時「世界一高い薬」と話題に。原因遺伝子を補う仕組みで、原則1回の投与で治療する。超高額薬は、効果と医療費負担のバランス(費用対効果評価)という新しい課題も生んでいる。
💡 家が買える値段の薬。でも「1回で治る」なら高いのか安いのか——という議論がある。
Q8医療トレンド
2020年にノーベル化学賞を受賞した 「ゲノム編集(遺伝子のハサミ)」技術 CRISPR を応用した治療薬が、ついに世界で承認された。
この治療の考え方として正しいのはどれか。
  • ① 患者の遺伝子そのものを書き換えて病気を治す
  • ② ただのビタミン剤である
  • ③ 抗生物質の一種である
  • ④ 漢方薬の新しい製法である
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正解:①
CRISPRは狙った遺伝子を切って書き換える技術。これを使った治療薬が鎌状赤血球症などに対して海外で承認され、日本でも導入が進む。「遺伝子を編集して病気の根本を治す」という、これまでのSFのような発想が現実になった。
💡 薬で"症状をおさえる"時代から、遺伝子を"書き換えて治す"時代へ。
Q9医療トレンド
深刻な臓器不足の解決策として、遺伝子を改変した動物の臓器を人に移植する「異種移植」が、2024年に米国で実際に行われ話題になった。
移植に用いられた動物はどれか。
  • ① ウマ
  • ② ブタ
  • ③ サル
  • ④ ウシ
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正解:②
臓器の大きさが人に近いなどの理由からブタが用いられ、遺伝子を改変した(拒絶反応を減らす)ブタの腎臓・心臓を人に移植する手術が行われた。臓器移植を待つ人への希望として注目される一方、倫理や安全性の議論も続く。
💡 将来、移植用の臓器を"育てる"時代が来るかもしれない。
Q10医療トレンド
抗菌薬の使いすぎなどで腸内細菌のバランスが崩れ、再発をくり返す腸の感染症がある。その治療として、健康な人の便から得た腸内細菌を移植する「便移植(FMT)」が注目されている。
この治療の説明として正しいのはどれか。
  • ① 便を乾燥させて燃やし、その灰を飲む
  • ② 便から抽出したビタミンを注射する
  • ③ 健康な人の腸内細菌を患者の腸に移植し、細菌のバランスを立て直す
  • ④ 効果がなく現在は完全に否定されている
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正解:③
健康な人の腸内細菌を移植して、乱れた腸内環境(腸内細菌叢)を整える治療。再発性のクロストリジオイデス・ディフィシル感染症などで有効性が報告され、海外では腸内細菌由来の治療薬も登場している。"菌そのものが薬になる"という新しい発想。
💡 「うんちが薬になる」は冗談ではなく、最先端の医療。腸内細菌の力はあなどれない。
⚠️ これは試作版です。 正答・選択肢・解説は作成時点の情報に基づくたたき台で、薬剤師が一次情報(最新の電子添文・厚労省告示)で最終確認のうえ配信する前提です。特に用法・用量、適応、施行日・規制の細部、海外事例(時事・ニュース編 Q6〜Q10)は変動の可能性があります。